三菱鉛筆がこすると消せるボールペン、一定の温度で消えるインク使用。

写真拡大 近年、国内のボールペン市場で存在感を増している“消せる”ボールペン。文具大手の三菱鉛筆も2002年に消しゴムで削り取るタイプの「ユニボールシグノイレイサブル」を発売しているが、新たにキャップでこするだけで文字を消すことができる「ユニボールファントム」を3月23日に発売する。価格は210円(税込み)。「ユニボールファントム」は一定の温度になると色が消える特殊なインクの採用により、キャップでこするだけで書いた文字を消すことができるボールペン。消したあとは、再び上から筆記することができる。修正液や修正テープと異なり、修正しても厚みが生まれないためきれいに書き換えができる点や、消しゴムを使うタイプのように消しくずが出ない点も大きなポイントだ。利用シーンとしては、「手帳に書き込んだ予定の変更」や「ノートを取る際の書き間違いの訂正」などを想定している。ラインアップはブラック、レッド、ブルー、ピンク、オレンジ、グリーン、スカイブルー、バイオレットの計8色で、3色セット(ブラック、レッド、ブルー)は630円(税込み)、8色セットは1,680円(同)。初年度は約4億円の販売を見込んでいる。

映画批評『噂のモーガン夫妻』

◆離婚が当たり前のNYから、家族だけでなく地域全体が一つのコミュニティの田舎町にやってきた別居中の夫婦が、日常からの遮断の中でパートナーの良さを再発見する。きれいな水や空気、新鮮な食べ物は人間性まで浄化するのだ。(50点)ネタバレ注意!内容に触れています。 夫の浮気が許せない妻、過ちを認め妻に許しを請う夫。決して嫌いになったわけではないけれど、結婚生活から少し距離を置きたい男女が命の危機にさらされたとき、再び夫婦の絆を取り戻せるのか。離婚や別居が当たり前のNYから、家族だけでなく地域全体が一つのコミュニティの田舎町にやってきたカップルが、日常からの完全な遮断の中でパートナーの良さを再発見する。そして、生き延びるという共通の目標の中で双方ともに相手を必要としていた事実に気づく。映画は、ニューヨーカーが遭遇するカルチャーショックをユーモラスにとらえつつ、きれいな水や空気、新鮮な食べ物が人間性まで浄化していくことを教えてくれる。 別居中のポールとメリル夫妻は殺人現場に居合わせ、犯人に顔を見られてしまう。FBIの証人保護プログラムによってワイオミング州の小さな町の保安官宅に隔離されたふたりは、そこで過ごすうちに溝を埋めていく。しかし、殺し屋の魔の手がこの町にも伸びてくる。 都会人のポールとメリルが初体験のまき割りや射撃・野生の熊などで、彼らのサバイバル能力のなさを笑い飛ばす一方、自分の車に他人が乗れるようにキーをつけっぱなしにしておくなど田舎ならではの信頼に基づいたた人間関係が描かれる。生き馬の目を抜くようなビジネス業界にいるふたりにとって、契約書もなく人を信じる経験はなかったに違いない。彼らが生きてきた世界の毒が徐々に抜け、素直になったふたりは満天の星空の下でキスをするが、愛する相手と同じものを見る幸せをかみしめる美しいシーンだった。 彼らを追ってきた殺し屋を町の人々の協力で撃退するのはお約束通りの展開。その過程で、町の住人が殺し屋を疑いもせずにポールたちの居場所を指示したりもするが、ふたりに手出ししようとする殺し屋に住人が一斉に銃口を向けるなど、力を合わせなければ暮らしていけなかった開拓時代のルールをそのまま受け継いだ人々の気質の表の部分にだけスポットを当て、あくまで善意を強調する。事件解決後、お互いのみならずもっと積極的に他人を信じる気になっているポールとメリルが、子供にも恵まれて心も豊かになるという、後味の良い作品だった。(福本次郎氏)この映画へのほかの批評2010年3月12日掲載「噂のモーガン夫妻」2010年3月9日掲載「噂のモーガン夫妻」2010年2月17日掲載「噂のモーガン夫妻」映画ジャッジとは?お忙しい方に良い映画を観て頂くための映画批評サイト。宣伝や広告のない批評を読み、今週末観る映画をジャッジして下さい。メールマガジンで毎週1回おトクな情報もお届けしています。

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